画像部会長挨拶

部 会 長 挨 拶

画像部会長 白石順二

 この度,第7代画像分科会長の石田隆行先生(大阪大学)の後を受け,第8代画像分科会長(2015年より画像部会長)を拝命いたしました白石です.画像部会の会長には,これまで,錚々たるメンバーのお名前が並んでおり(初代から,故内田勝先生,故山下一也先生,小寺吉衞先生,藤田広志先生,桂川茂彦先生,杜下淳次先生,石田隆行先生),そんな中に自分の名前が仲間入りさせてもらえることを非常に光栄に思いつつも,その責任の重さに身が引き締まる思いです.私が画像部会に入会してから,すでに30年の年月が過ぎましたが,いつの時代においても,画像部会は日本放射線技術学会(以後,本学会)の先駆的な立場にあり,画像という分野にとらわれず,研究者としてどうあるべきか,という方向性を示してきたように感じています.それらは,例えば,海外学会での発表や海外留学の重要性,コンピュータプログラミングの必要性,演習形式のセミナーの開催といった形で,本学会のアカデミックな発展に大きく寄与してきました,このように本学会の中でも特別な意味を持つ画像部会を,今後,どのように運営し,発展させていくのか,非常に大きな課題を与えられたわけですが,新しく招集した8名の委員の皆様と一緒に,新しい画像分科会を作り上げていきたいと思いますので,会員の皆様のご支援とご協力をよろしくお願いいたします.
 画像部会といえば,MTF,WS(NNPS),ROC解析といった物理的,主観的画像評価がこれまでのメインで,この15年ほどはコンピュータ支援診断(CAD)やCADを開発するためにコンピュータプログラミングの普及にも力を入れてきました.しかし,本学会における研究様式の多様化に伴い,あらゆるモダリティ,そして,核医学や放射線治療分野でも,画像評価に関する専門的な検討が行われるようになり,画像部会だけでそれらをすべてカバーすることが困難になってきました.そこで,新しい画像部会では,「良い画像とは何か?」という画像評価の原点に立ち戻ることにしました.精度や再現性の高い画質評価法の確立は,確かに重要ですが,目的もなく,ただ性能を評価するだけでは研究のための研究でしかありません.もっと本質的に重要なことは,“患者さんの負担(被ばくや経費,労力)を増加させずに,診療の質を向上させる画像とは何かを評価すること”です.これまでの歴史の中で,画像を評価するためのノウハウは,画像部会の中にあります.その次のステップとして,“臨床で役に立つ画像の評価”を私が部会長として実行する画像部会の最優先課題としたいと考えています.
 これからの時代,より良い医療の発展にもっと積極的に参加するために,臨床画像の評価について学び,様々な分野で意味深い研究を開始していただければと思います.